新しい年度、平成29年度がスタートしました。桜・新緑から梅雨へと季節も変わり、暑い夏がもうそこまで来ています。
 「ピカピカの1年生」も入学から3ヵ月が過ぎ、少したくましくなったように感じますが、まだまだ危なっかしいところもあるでしょうから、家庭はもとより地域で温かく見守っていかなければならないと思っています。
 さて、「夏」といえば、夏休み、海・山、水遊びといったように楽しい思い出がありますが、昨年の夏は、残念ながら台風9号による記録的な大雨により、東川や柳瀬川の流域など、大きな被害が発生いたしました。
私が所属していました総務経済常任委員会では、昨年12月議会で、浸透桝や雨水貯留タンクへの整備補助の拡大など、5項目からなる「今後の台風等による豪雨対策に関する提言」をまとめ、関係部署に要望いたしました。
 今年は、子どもたちはもちろん、私たち大人にとっても楽しい思い出が残る、そんな夏休み・夏となることを願っております。
 本号では、市民生活に直結する平成29年度予算を審議する3月議会、そして6月議会で行った一般質問の概要を中心にご紹介いたしますので、お目通しいただければ幸いです。
 結びに、本年度の地域の皆様の幸せのため、また、所沢市全体の発展のため活動してまいりますので、引き続きのご指導・ご支援をお願いいたしまして、ごあいさつとさせていただきます。


市議会活動中!!〜
28年度も議会が招集され、質問いたしました。
市民の皆様の声を市政に生かすための大事な発言の場です。

質問を見る!!
秋田の質問録画をご覧ください





がん教育について
厚生労働省の平成26年人口動態統計では、昭和56年以降死因順位の第1位は、悪性新生物(がん)となっている。
がん教育を通じて、命の大切さを知ることにより、がん予防はもちろんのこと、いじめも減ると考える。学校におけるがん教育の現状と今後の取り組みは。(秋田)
 学校では、小学校3年生では「毎日の生活と健康」、6年生では「病気の予防」、中学校3年生では「健康な生活と疾病の予防」と、おのおのの単元の中で、学習指導要領に基づき、病気と健康に関する教育を行っている。
 今後も、こうした学習と合わせ、児童生徒の発達段階を踏まえた指導内容や、小児がんの当事者をはじめ、家族をがんで亡くした子供への配慮など、学校教育として行うがん教育のあり方について、情報収集を行ってまいりたい。(学校教育部長)

 

所沢市スポーツ推進計画について
これまで、所沢航空記念公園へのラグビー場の設置に関する一般質問を行ってきた。所沢市スポーツ推進計画については、今までの計画の進捗状況を検証して策定したと思うが、競技スポーツ施設の整備・充実の進捗状況のうち、サッカー場、多目的運動場については、どうなっているのか。また、今後の予定はどうなっているのか。(秋田)
 サッカー場については、所沢航空記念公園内に人工芝グランドとして整備することを目指し、埼玉県と協議しており、早期の工事着工に向けた設計と工事予算措置を県に要望している。また、多目的運動場の人工芝化の設計費も計上されているとの報告を受けている。今後においても、県と歩みを合わせ、かつ市の財政の長期展望に従って努力していきたい。(教育総務部長)

キャリア教育の充実について
 児童生徒が自分の今後を考える際、成長の足跡を振り返ることは重要であり、記録型の教材はより有効である。
川崎市では16年度、社会の一員として生きる力を身につけてもらうため、「キャリア在り方生き方ノート」を作成し、約170ある小中学校の児童生徒全員に配布。
自分の歴史、30歳までの進路計画など、各内容は様々で、これらを時折見て、目標への到達状況を確かめられるようになっている。
市としても、この取り組みを導入してみては。(秋田)
 所沢市では毎年、全小中学校を対象とした研究協議会を開催し、進路指導・キュリア教育の推進に努めている。
また、すべての中学校で、「中学生活と進路」という副読本を用いて、社会的自立に必要な能力や態度を育むことをねらいとした取り組みを行っている。
川崎市の実践については、内容について把握していきたい。(教育長)

道徳教育について
 18年度から小学校で、19年度から中学校で「特別の教科・道徳」となり、考え議論する活動を重視し、成長ぶりを文章で記す評価もはじまる。
道徳の授業については、苦手意識をもつ教師が多いため学校全体でレベルアップを図っていただきたい。
そこで、現在、正解のない問いについて話し合う「哲学対話」が教育現場に広がっている。
車座になり、ルールに沿って「問う・考える・語る・聞く」を繰り返すことで、自らの考えを深め、道徳教育などのほか、教員研修に活用する学校も出始めている。
市としても、この取り組みを導入してみては。(秋田)
答 「哲学対話」で学ぶ内容は、哲学的思考や対話する技術とされているので、道徳において、児童生徒のよりよく生きる力や道徳実践力に結びつく学びとなるためには、今後もよく研究していく必要があると考える。(教育長)

アクティブ・ラーニングについて
 かつては板書がきれいで、子どもにノートをきちんと書かせるのが、良い先生だったが、次期学習指導要領では授業観は大きく変わり、教師が一方的に教えるのではなく、子どもに議論をさせ、答えを見つけさせるようになるが、どのような授業を考えているのか。また、特別な研修等は考えているのか。(秋田)
 新学習指導要領では児童生徒が学習活動を見通し、課題を見つけ、他者と協働することにより多様な見方・考え方を学び、よりよく問題解決をしていこうとする授業が求められている。
元文部科学省教科調査官による研修会等を予定している。(学校教育部長)

小中学校教諭の勤務時間について
 公立小中学校教諭の平日の勤務時間が11時間を超え、小学校教諭の34%、中学校教諭の58%が厚生労働省の「過労死ライン」に達したことが本年4月28日、文部科学省の2016年度勤務実態調査で分かった。
文部科学省は、「看過できない大変深刻な事態」として、6月中にも中央教育審議会に「教員の働き方改革」を諮問する見通しだ。
市としても、いち早く対応・対策に取り組むべきでは。(秋田)
答 昨年度「所沢市立小・中学校県費負担教職員の業務負担軽減検討委員会」を設置。今年度も引き続き教職員の勤務状況や業務内容などを把握しながら、より実効性のある教職員の負担軽減に向けた検討を行っていきたい。(教育長)
いじめ対策について
 子どものころにいじめに遭うと、うつ病や対人恐怖症などの苦しみが長く続くという。
いじめは早期発見、対応、解決が重要であり、大切であると思うが、いじめ対策に対する教育長の意気込みは。(秋田)
 いじめは人権の侵害であり、許されないという視点が大切だと思う。
対症療法的な活動より、日々の教育活動全般において、子どもたちの状況に応じ、感性に訴える人権教育や行動に結びつく道徳的実践力を育むことが大切と考えている。学校現場としっかり連携して取り組んでいきたい。(教育長)
街路樹や学校等の樹木の維持管理について
 街路樹については、大木化や老朽化により倒木や枝の落下などが問題視されている。
また、学校の樹木については、卒業記念などで植樹された樹木などがあり、その剪定は慎重に行うべきと考えるが、今後の取り組みは。(秋田)
 街路樹と学校等の樹木とでは、生育環境の条件が異なるので、建設部と教育委員会との協議は行っていないが、街路
樹については、維持管理指針の策定を検討している。
また、学校の記念植樹等については、地域の皆様のご意見を伺い、協議しながら、慎重に調査したうえで、剪定していきたい。
(建設部長・教育総務部長)

東町のマンション(インプレスト所沢)計画について
地元町内会からの要望に対する市の対応と事業者の回答は。
また、今後の取り組みは。(秋田)
答 事業者に対して、要望の内容を伝え、町内会等周辺関係者と協議するよう指導した。
また、事業者からの回答は、@宅配車両等、契約車両以外の進入はさせない、A歩行者への安全対策(カーブミラーの設置など)を講じる、B町内会関係者との協議を継続する、C引っ越し作業は、日時等の調整を行い計画的かつ安全に進めたいとのことだった。
なお、今後の取り組みとしては、町内会からの要望は事業者に伝え、町内会からの要望は真摯に受け止め、協議するよう事業者を指導していきたい。(街づくり計画部長)

所沢陸橋北交差点の渋滞解消について
 この交差点は下安松方面から右折する車両で渋滞が発生しているが、今後、東所沢の(仮称)ところざわサクラタウンが開設されると、さらなる渋滞が予想される。今後の市としての対応、取り組みは。(秋田)
答 この交差点は、右折避譲帯(車両5台分)であり、それに見合った時間の信号機の右折矢印の時間を設定している。
ところざわサクラタウンへの来場者の今後の対策としては、周辺道路整備事業による概略設計で実施している交通量推計の結
果や近隣で実施している交通量推計の結果を踏まえ、開設後の交通量を検討していく予定である。
その結果、主要地方道川越所沢線への影響があれば、川越県土整備事務所へ渋滞解消対策をお願いしていきたい。
(市民部長・建設部長)

トミタ橋について
 東新井町の松井橋と学校橋の間にあるトミタ橋は、裏道として多くの方が、通勤・通学・買い物等で利用している。
この橋は、緊急車両が通行できるのか。
以前、利用者から要望書を提出しているが、市から
きちんと連絡をしているのか。
また、今後の対応、取り組みは。(秋田)
 トミタ橋については、幅員が狭く、隅切りが小さいことなどにより、所沢東消防署の検証により、緊急車両の通行はしないとの見解が示されているため、市としては、市道2−835号線へ緊急車両が進入できるようにするための対策について、関係各課と協議を行い、いくつかの案を取りまとめ、比較検討している。今後は、この検討結果を要望代表者へ説明を行い、意見を伺っていきたい。(建設部長)



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